【婦人科】ママの心身の不調

Q体調を崩さないためにはどうしたら良いですか?

A生活リズムを守り、適度な有酸素運動と筋トレを。

新型コロナウイルスの影響で、多くの患者さんが訴えられた「不安」。未知の感染症に対する恐怖、家族が感染したら…子どもを残して親だけが感染したら…。そんな不安の声が聞かれました。また、ずっと子どもと一緒でイライラする、という声も多いです。このような時は、とにかく生活リズムを崩さないこと。不安で眠れないという方も、朝ダラダラと寝過ごしたり日中昼寝をしたりするのは逆に不眠を悪化させます。眠れない日が続いても朝は決まった時間に起床し、朝日を浴びてリセットしましょう。不安やストレスを抱えている人は、まずは自分を理解し認めること。今自分は何が不安なのか、どんな状況で何に対してイライラするのか、一度見つめ直してみてください。子どもに対してイライラしてしまう人は、寝る前にみんなで「今日あった良い事」を話すのもお勧めです。「今日こんなことがあったよ」「良かったね!」と認め合うことは、お子さんの心にも良い効果があります。

また、外出できない状況が続き運動不足の人が増えています。筋肉量が減ると基礎代謝が下がり太りやすくなります。運動をすることで精神面も整います。走ったり歩いたり、自宅でもスクワットやバランスボールなら取り入れやすいと思います。適度な有酸素運動と筋トレをしましょう。

Qどのような場合は受診した方が良いですか?

A生活に支障を及ぼす症状がある場合はご相談ください。

不安やストレスを抱えている状態が長く続くと、動悸や息苦しさ、めまい、食欲不振、不眠などの症状が現れます。イライラが募って家族にあたってしまうという方も。それらの症状が日常生活に影響を及ぼす場合は、ご相談ください。漢方薬などで対処できることが多いです。さらに悪化してうつ状態がひどくなる場合もあります。落ち込みが激しく、何もないのに涙があふれてきたり、もう死んでしまいたい、誰かを傷つけてしまいたい、という思いが表れてくる場合は必ず受診をしてください。

とにかく生活リズムを崩さないことが大切です。
そして、自分の心と向き合う時間を持ち、適度な有酸素運動を。

日高 奈津子先生

婦人科

あおばウィメンズクリニック

日高 奈津子先生

金沢医科大学卒業 金沢医科大学病院産科婦人科、関連病院勤務を経て2015年、同クリニックを開設。二児の母。