子どもに愛を伝える素敵な方法
7月27日に金沢市の幼児教室EDUCAREでたずこ先生の講演会が行われました。
演題は「子どもに愛を伝える素敵な方法」。
愛にあふれたお話、2回に分けてお伝えします。
「子どもは騒いで当たり前」。お子さんとママ、パパでにぎわう会場で、たずこ先生は子どもたちに笑顔を向けながら、切り出しました。「子どもが騒ぐのは皆さんの楽しんで学ぼうという気持ちが子どもたちにも伝わってリラックスしているの。騒がない子どもの方が心配」。
たくさんふれて「愛」と
「命」の大切さを伝えて
赤ちゃんは聴覚が一番先に発達します。生まれたての赤ちゃんが泣き止まないとき、妊娠中の「心音のCD」を聴かせると泣き止むのは、お腹の中の音を覚えているからなんですね。パパもママのお腹にたくさんふれて、お腹の赤ちゃんに愛を伝えてください。
石川県内の小学校で行った「命」に関するアンケートで、命は一つじゃないと思っている子どもたちがいることがわかりました。命は一つ、かけがえのないものだということを教える場が減っている気がします。万引きをゲームと答える子どもたちもいます。そう思わせたのは、私たち大人です。節度を守ることを子どもたちにも教えていかなければいけません。
「つ」の付く年齢の間は
親の愛情で包み込んで
皆さん「つ」の付く話はご存知ですか?ひとつ、ふたつ、みっつ、…ここのつ、「つ」の付く年齢の間は「包み込む」という意味があるんです。「小学校3年にもなって甘えないで!」と言わないで。生まれてまだ9年、できないことがあっても当たり前なんです。おぎゃあ!とお腹の中から生まれてきてまだ9年。そう考えるとすごいですよね。だから「つ」の付く年齢までは、たくさんの愛情を注いであげてください。その愛を受けた子どもは親離れのステップをスムーズに踏めますし、間違ったことはしません。
パパとママは愛し合って子どもができたでしょう。好きだから、髪の毛や顔や手にふれていたい、とても自然なことです。子どもに対しても同じ、それが本来の「アタッチメント」の基本です。たくさん子どもにふれて愛をあげてください。
口角を上げて笑顔で
家族みんなが明るく
子どもはいくつになっても親の愛を求めています。親子で「川の字」で寝るという日本の習慣はとても素晴らしいもの。もし別々で寝る時期がきても、「子どもが一緒に寝て」というときは、ぜひ一緒に寝てあげてください。
子どもを産む力を持った女性は、元来強い。だから時には女優になって、パパを頼るかわいいママ像を演じましょう(笑)。そして口角を上げて笑顔を作ること。それだけで家庭の中がぱっと明るくなります!ママが明るいと家族みんなが明るくなりますよ。
また、子どもは叱らずに褒めてあげること。例えばテストで20点を取った子に「え~?20点しか取れないの!」と言うのと「20点…0点じゃなくて良かったね!」と言うのでは全く違ってきます。絵が上手な子、運動が得意な子…みんなそれぞれ得意不得意があるのです。「(参加者から)でも、わかっているけど、叱るというか怒っちゃう…」。余裕のないときは良いの、余裕のあるときだけで。それを分かっているあなたは大丈夫(次号へ続く)。