子どもは3歳までは、みんな天才!
若いママたちは教育にとても関心を持っていらっしゃいますね。
本来のあるべき早期教育について、長年の現場体験から感じていることをお伝えします。
脳が成長する時期
「人は人として生まれるのではなく人として育つ」と言うことばがありますが、乳幼児期の環境、接し方、刺激が、その後の人としてのあり方に大きく影響してきます。生まれてからの3年間は、一生のうちの最も脳が成長する時なのです。
「無意識の早期教育」を
早期教育という特別な思いや意図が無くても、日常生活で上手に脳を刺激することで、その結果、賢い脳の土台作りが完成します。子育てで大切なのは親の「意識」より「無意識」。賢い子に育てたいと願う「意識」よりも、子どもを愛している、かわいいから語りかける、遊んでいるしぐさが面白いから、子どもの行動を肯定的に、そっと見守る、そんな何気ない「無意識」を、子どもは感じたり見つめながら育ちます。
「三つ子の魂百まで」と古くから言われてきたり、「脳は3歳ごろまでにその大部分が成長する」(脳の神経細胞をつなぐシナプスの数が3歳頃には大人と同じ数になる)という脳科学の研究からも、乳幼児期の子育てはとても大切です。
またよい環境や刺激も必要。しかし過度の勉強や習い事(はき違えの早期教育)は、心の成長をゆがめてしまいます。
日常こそ教育の場
「早すぎる教育は遅すぎる教育より、たちが悪い」とも言われています。その後の人格形成にも悪影響を及ぼすことになります。それは「もっと早く!人より早く!人より良い成績に」という、子どものペースや気持ちを無視した「誤った早期教育」です。愛しい我が子へ誤った方法で、可能性の芽を摘み取ってしまわないでください。何気ない日常生活の中にこそ何よりの教育の場があるのです。「人に迷惑をかけない」「人の嫌がることをしない」「自分の欲求と他人の欲求を調整する力を持つ」。親が常識、良識を持って生きていけば伝えていけます。「早期教育はママが引き受ける!」ぐらいの気概を持ってください。
難しい指導より絵本の読み聞かせや四季折々の街を散歩する方が、よっぽど楽しい!「正しい早期教育」は心の育ちとなり、賢く、頭の良い子に育ちますよ。
先生のお手紙(要約)
- 生まれてから3年間は脳が育つ大切な時期。
- 子どもは、ママの「無意識」 の愛で育つ。
- 早すぎる教育は遅すぎるよりもたちが悪い。
- 日常生活の楽しい遊びを通して、心の育ちを。