なぜ子どもを虐待するの?

幼少期に親の愛情を注がれず育った親が、虐待する親に。3歳くらいまでに、親の愛をたっぷりもらった子は強く賢い子に。

犬の首輪をさせられた子、最悪は「邪魔になったから」殺される子・‥。このような悲しい事件を起こした親の幼少期を振り返ると、その親からも同じような扱いを受けているケースが多く見られます。その反対に、脳が一生のうちで一番飛躍的に発達する3歳くらいまでに、しっかりと愛情を注がれた子は、真の意味で“賢い子”に育ちます。

日常生活の中で、
言葉や数字、図形に
たくさん触れさせて

2歳児前後は、知識をどんどん吸収していく時期です。いろいろな言葉にどんどん触れさせてあげましょう。(1)一緒にいろんな話をする。(2)歌を歌ってあげる。(3)絵本を読んであげる。また数字や図形にも興味を持ちだします。「お菓子を3つ持ってきて!」「ミカンの形は丸いね!」など、日常生活の中で数字や形に触れる機会を増やしましょう。
ちなみに、言葉を覚えるのが早いと感情のコントロールがうまい子どもになることがペンシルベニア州立大学の心理学研究でわかっています。言葉の数が増えると、自分の欲求を穏やかに親に伝えることができるので、かんしゃくを起こしにくいそうですよ。

叱った後、ほめるとき
場面に応じて
たくさんスキンシップを

心理学者・山口創先生はその著書『3歳までの子育ての教科書』の中で、「抱っこしているだけで、子どもの知性が育まれる」と語っています。パパやママとのスキンシップで記憶力を高めたり、ストレスに強くなったりする効果がある オキシトシンと呼ばれるホルモンが脳に分泌されるそうです。2歳児ぐらいだと、次のようなスキンシップがオススメだそうです。(1)抱っこばかりではなく抱きしめる。(2)ぎゅっと手をにぎる。(3)よしよしと頭を撫でる。(4)くすぐり遊びをする。
これは場面に応じてすることが重要です。叱った後に抱きしめたり、手をにぎったりする。ほめるときに頭を撫でる、など。忙しいときには、数分ちょっと抱きしめてあげるだけでもいいです。オキシトシンを増やすためにぜひ試してみてください。
言葉を覚えさせて、スキンシップをする。これだけなら、簡単なので反抗期でもできますよね。何でもかんでも嫌がるときはイラッとしてしまいますが、子どもの言葉の数が増えればちゃんとコミュニケーションできるようになるので、そんなこともなくなっていきます。まずは、しっかり目と目を合わせて(とても大切!)肌を触れ合わせて話をしたり聞いたりしてあげましょう。