【5歳と3歳の男の子ママ】兄弟ゲンカのとき…
激しくぶつかり合っても根に持たないのが特徴
幼児〜学童期 (1〜10歳) にかけては、他人とのぶつかり合いから人間関係の作り方を学んでいく時期。特に幼児期は自己中心性に支配され、ぶつかり合いも激しくなります。平気でキツイ言葉をぶつけたり、手を出し合ったり…。ところが、次の日には何事もなかったかのように仲良く遊んでいることも。これも 「根に持たない」 という幼児期の特徴です。この段階でぶつかり合いを体験することが、その後の人間関係能力を発達させるために大切なのです。
ライオンは赤ちゃんのときにふざけて噛みつき合い、嚙む加減を学習するといいます。人間も幼いときに他人とぶつかり合うことで、痛みや加減、相手の気持ちを理解していきます。そして、青年期 ( 11〜25歳)になると 「根に持つ」 という段階に入ってしまい、本音のぶつかり合いが怖くなります。幼児期のぶつかり合いを体験していない人は、本音での付き合い方がわからず、青年期以降の人間関係が苦手になるのです。
ケンカできる環境は貴重
時には口を挟まず見守って
幼児期のぶつかり合いが大切だとわかっていても、保育現場や親子が集まる場では、「子どもにケガをさせられない」 となってしまいがち。でも、ホントはこの時期は軽くケガするくらいケンカをしておけばいいんです。私の子どもも保育園で他の子とぶつかり、先生から 「お友達とおもちゃの取り合いでホッぺに少しキズがつきました。ごめんなさい!」と言われたことがありますが、一人っ子だった娘にとっては貴重な体験なので、変な話ですが 「ありがたい!」 と思ってしまいました。自宅では体験できませんからね。質問者のご家庭のように、ケンカができる環境はとても貴重です。
ただし、大人が介入するとややこしくなることがあるのでご注意を。知り合いのママは兄弟ゲンカのときは口を挟まず、「イヤやったねぇ」などと、泣いて訴えてきた子どもの〝受け入れ役〞に徹するそうです。それでいいのではないでしょうか。
先生のまとめ
兄弟姉妹で気兼ねなくケンカを体験させられる環境はとても貴重。その後の人間関係を養う能力を身に付けることにつながります。時には仲裁などせずに、見守ってみてはどうでしょうか。