3歳の女の子のママから「パパ、ママ、祖父母、保育園の先生、それぞれに対して態度が変わる娘。将来、多重人格になるんじゃないかと心配になるときがあります」

2014年7月4日

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安心感や自信を蓄え
感情のコントロールを学ぶ

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※写真はイメージです。

人生経験3~4年で、相手によって自分の態度を変えることができるなんて、ムスメさんはとても頭の良いお子さんだと思います。観察力や社会性に長けているといえます。
ただ一点気になることは、ムスメさんは「素の自分」を出せる相手がいるのかどうかということです。親、祖父母、先生…どなたでもいいのですが、誰かの前でなら気を遣わずに自分を思いっきり出せているというのであればOKです。
本来、幼児期は自己中心的な時期ですので、「思いっきり甘えることのできる相手の前でワガママを出してぶつかり、受けとめてもらって、安心感や自信を蓄え、徐々に自分で感情をコントロールすることを学んでいく」という心の発達過程が必要です。

幼児期に「いい子」は
思春期に心が疲れてくる

しかし、賢い子は周りの人間の顔色を敏感に察知して、認められようと「いい子」になって、自分のワガママを出さずに過ごしていたりします。幼児期に「いい子」で自分を出さずに過ごすと、10代の思春期あたりで疲れてくるのです。無気力になったり、内なるエネルギーが行き場を無くして反社会的行動をとってみたり…。
そうならないためにも、幼児期に誰かに「“自分”を受け止めてもらえている」という体験が重要です。「私はわかってもらえる」「私がたとえ“悪い子”でいても見捨てられない」「感情のコントロールができない場面でも、受け止めて調節してもらえる」という安心感のもと、子どもは“自分”を作っていきます。

「ダメダメ!」ということをしがちな幼児期の子どもですが、実は「そうか、~したいんやね」「○○という気持ちなんやね」と子どもの“ありのままの自分”を理解してあげる対応が大切な時期なのです。このような対応を体験している子どもさんは、将来、多重人格者にはなりません。

先生のまとめ


相手によって態度を変えられるのは観察力や社会性に長けているから。
幼児期に“自分”を受け止めてもらえた経験があれば、多重人格にはなりません。

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