たった一つだけの「命(いのち)」を大切に

2012年10月24日

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「保育界」に長く住んでいますので、子育て中のママや現場の先生から、
相談を多々受けます。私自身、数多くの心に強く残る現場を体験してきました。
今回はその一例をもとに、命の大切さについて考えたいと思います。

★心に強く残る一例 Aくん・5歳の男の子

Aくん
「せんせい、お祭りで金魚買ってもらった」
とても嬉しそうに報告に訪れる。
「良かったね~!うれしいね!優しく大切に育ててね」。
両手握手でAくんを応援。
Aくん
「わかった~!」。嬉々として飛ぶように走り去る。
その2日後、再び報告に訪れるが、元気がない…。
「Aくん、どうしたの?」。
Aくん
「金魚、死んじゃった…」。
Aくん
「ママ、死んだ金魚捨てちゃったの、ゴミ箱の中に…」。
シクシク泣き出す。
「そう…」と無言で応え、A君を抱き落ち着くまで撫で続ける。

命の尊厳について

かつて大流行した「たまごっち」というゲームが、グレードアップして再び人気だそうです。ゲームでは「お墓」となってしまっても、再び命が蘇生します。また、とある小学校低学年に命についてアンケートをとった結果、「命は一つではなく生まれ変わる」に複数の回答があったと聞きました。殺人事件やいじめによる自殺が後を絶たない昨今、命がどんどん軽視されているようで、怖さを感じます。私たち大人が命の尊厳について考え、一人ひとり頂いたかけがえのない尊い命の大切さを伝えていきたいものです。

手遅れはない

「三つ子の魂百まで」ということわざがあります。幼少期の子どもの脳の発達は著しく、この時期に周囲の愛情に包まれ、安心できる環境の中で育てられることは、とても大切です。一方で幼少期にできなくても、後からでも十分取り返せるという気持ちの余裕も大切です。子育てに手遅れはありません。

冒頭の心優しいAくんもその後、心も体も元気に成長しています。