【5歳の男の子ママ】叱るとすぐにすねてしまい、素直に謝らない…
すねたり、いじけたりは
5歳児なら順当な発達過程
1歳後半くらいから「イヤッ!」「ジブンで!」という言葉に代表される“第一次反抗期”が始まります。これは自己主張の表れであり、喜ばしい発達の一過程です。
年齢を経るごとに自己主張の仕方も変わってきて、3歳くらいまでは、イヤな時は駄々をこねて叫ぶなど、内面に起こった感情を素直に態度で表わしますが、3歳を過ぎるころになると、すねたり、ウソをついたりして、内面に起こった感情を素直に外面には出さなくなってきます。人として高度になってくるのです。
このお子さんの行動も発達的にはとても順当です。では実際にすねられたとき、どう対応すればいいのか考えていきましよう。
今朝の我が家の光景です。私が2階で身支度を整えて階段を下りてくると、4歳の娘が「なんで来るのよっ!」とふくれっ面で仁王立ち。私が下りてくる前に自分で着替えて驚かせたかったのに、まだ靴下を履いていない状況で私が下りてきたので、「もう保育所行かんっ!」となったようです。
ここで、私に余裕がなかったら「何言ってるの!早く行くよっ!」と般若顔で怒っているところです。そうしたら、ますます娘はグダグダになっていたことでしょう。しかし、今朝は私に余裕がありました。「そうか、お母ちゃんより先に着替えたかってんな。お母ちゃんはまだ靴下履いとらんよ。どっちが早いかな?」と、娘の気持ちに沿う言葉がけができました。娘は気まずそうでしたが靴下を自分で履いて、保育所へ向けて出発できたのでした~。
きつく言い聞かせるより
思いを満たしてあげること
素直になるには、「自分のことをわかってもらえた」という安心感や満足感が必要です。大人が「謝りなさい!」ときつく言い聞かさなくても、子ども自身が「分かってもらえた」と納得できたら、自分から謝ったり、正しい行動をしたりしてきます。
幼児期は特に「わかって欲しい」という欲求が強い時期なので、まずこの欲求を満たすことが大切なポイントになります。すねている理由が予想できたら、「~したかったんやね。」と言葉にして伝えてみてください。
幼児期にわかってもらえた体験を多くした子は、将来、他人の気持ちわかってあげられる子になるそうです。
先生のまとめ
叱られてすねるのは、発達的には順当。わかって欲しい欲求が強い時期なので、思いを満たして納得させてあげれば、正しい行動がとれるようになってきますよ。