まだ下の子に手がかかるので、上の子をなかなかかまってあげられません…

まだ下の子に手がかかるので、上の子をなかなかかまってあげられません。「絵本を読んで」などとせがまれても、「後でね」ばかり。夜、布団に入ると「ママ、私のこと好き?」「ママは○○ちゃんの方がかわいいんだよね」と言う長女。やはり寂しい思いをしているのでしょうか?

9つ差のわが家でも同じ問題が起きて…

今回のご質問の内容は、10歳(小4)の長女と1歳半の次女がいるわが家でも、今まさに起きています…。「9つも年上なんだから、お姉ちゃんとしてしっかり自立してくれるでしょう」なんて思っていたのに、「○○(次女)ばっかり! どうせ私なんてかわいくないんでしょ!」とイジけてみたり、「今日は○○の相手せんといて」と甘えてきたり。いくつ離れていてもあんまり関係ないのでしょうか?

母である私としましても、1歳の次女には赤ちゃん言葉を使って相手をすることができても、すでに体つきも私と変わらなくなってきている10歳の長女に対しては、同じように「かわいい、かわいい、ギュ~!」なんてできません。その気配を察して、長女は「フンッ、どうせ私のことかわいくないんでしょ!」と、またまたすねてしまいます。「あなたの小さいときの方が、もっと大事にしてたんだよ」なんて言ってみても効果なし。「そんなん覚えとらんもんっ!」。

10歳過ぎで手ごわい子ども「承認の欲求」高まる時期

子どもは10歳を過ぎると手ごわくなってきます。やがて思春期真っ盛りになると、もっと歪んだ形で欲求不満を表すようになるでしょう。いわゆる「非行」「反抗」です。そうなる前、まだ素直に「甘えたいんだ」とサインをくれているうちに、その欲求をできるだけ満たしてやる方が簡単ですよね。わが家の例でいうと下の子が寝てしまった後、学校でのたわいもない話をじっくり聞いてやった次の朝、長女はとっても素直でした。私と一緒にゲームを楽しんだ後は、妹にとても優しく接していました。長女は妹と同じように抱っこをしてほしいわけではなく、自分と向き合って相手をしてもらいたいのです。幼児期は特にこの「承認の欲求」が高まる時期でもあります。

「自分だけを見てほしい」子どもと向き合う時間を

親としては、きょうだい一緒にかわいがろうと思っていても、子どもにしてみれば「一緒はイヤ」なのです。自分だけを見てほしいのです。特に上の子は今まで自分だけをかまってもらえていたときから状況が一変するのですから、「見捨てられ感」さえ持ってしまいがちです。1週間に1回でもいいので、意識して「その子とだけの時間」を持つことが得策のようです。

 …とわかっていても、長女をすねさせてしまう私。気持ちに余裕がないとできません。「親が気持ちに余裕を持つ」とても大きな課題ですよねぇ。お互い頑張りましょう。

先生のまとめ

先生のまとめ子どもは「自分だけを見てほしい」という気持ちが強いので、できればその子とだけの時間を持つこと。気持ちに余裕があれば、ぜひ心がけてあげてください