年中児の男の子のママから息子が保育園での様子をあまり話してくれません。先生からはいろいろと話を聞くのですが、本人に聞いても「うん」「楽しかった」程度の反応しかありません。他の会話などから考えると、表現力や言葉はそれなりに身についているはずなのですが、ちょっと不安です

2011年2月24日

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物足りない子どもの返答
背景にある気持ちは…?

親の目の届かない日中、集団の中でわが子がどう過ごしているんだろう…気になって、お迎えの後、「今日どうだった?」ってついついたずねてしまいますね。でも、返ってくるのが「楽しかった」の一言だけだったら、何だか物足りなさを感じて「ねえねえ、何をしたのか教えてよ~」とさらに問い詰めると、子どもはおもちゃで遊びだしてフイっと無視されてしまう…なんていう場面、よくありませんか?

このとき、子どもの行動の背景にある気持ちを推測してみましょう。

①「なんて言ったらいいのかわかんないよ~」

幼児期は言語能力が未熟な段階です。体験した記憶や気持ちはいっぱいあるのだけれど、それを言葉でどう表したらいいのかわからないのかもしれません。

②「この前も問い詰められてイヤだったから、黙っていよう」

大人からの質問の仕方がまるで警察官の尋問のようになってしまって、子どもはプレッシャーを感じ、無意識のうちに質問からの逃避行動を起こしているのかもしれません。

③「ママ、何言ってるの?(何をたずねられているのかわからない)」

子どもが理解できる言い回しで質問していないのかもしれません。子どもは正直なので、理解できないことは無視してしまいます。

親のちょっとした工夫で
子もしゃべりやすくなる

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この世に生まれてきてまだ5年も経っていない人間に、内面の事柄を言葉にして表現させるには、大人側にちょっとした工夫が必要です。

①日ごろから、言葉で表現するモデルを示す。

例えば、散歩をしていて「きれいなお花だね」「風が気持ちいいね」など、大人が感じたことを言葉で表現してみせましょう。この積み重ねにより、子どもは感じたことの表現の仕方を学びます。

②日ごろから、子どもが話しかけてきた内容に耳を傾ける。

普段、子どもからの話には「あとでね!」なんて言って流すのに、大人からの話かけにはちゃんと答えるべき、なんてズルい。「ママはボクの話をちゃんと聞いてくれる」という体験の積み重ねにより、子どもの話す意欲が湧いてきます。

③子どもが答えやすいような質問の仕方をする。

「どうだった?」なんていう漠然とした質問には答えにくいもの。「今日歌ったお歌を教えて」など、具体的な質問は答えやすいですね。

先生のまとめ


言語能力が未熟な段階である幼児期の子どもに対して、大人が言葉で表現するお手本を日ごろから示していくことで、子どもは言葉での表現を学んでいきます

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