3歳の男の子(年少組)のママから「できないことがあると、すぐにかんしゃくを起こします。一度すねるとなかなか機嫌が直らないので親の方がご機嫌をとっているような状態です。どのように対応したらいいですか?」

2011年6月24日

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現実認識に乏しくできないことにいらだつ

2~4歳の時期は、現実認識が乏しく(生まれて3年くらいしか経っていないんですものねぇ)、自分は何ができて何ができないのかという判断がまだできません。「ママと同じようにコレをやってみたい!」と意欲的ではあるものの、現実問題として身体能力が未発達ですので、手先が不器用だったり、理屈が分からなかったりして、「なぜできないんだ…キィ~!!」となりがちです。そして、心理学者ピアジェによれば、この時期は「自己中心期」で自分からの視点・考え方にとらわれていますので、他者(ママ)からの説得(他人の考え方)も理解できません。ですから、質問者のお子さんの行動は、とても順当な発達の姿なのです。

気持ちを受け止め子どもの落ち着きを待つ

さて、この発達段階の子どもを集団で預かっている保育者(幼稚園や保育所の先生)は、どのようにしてこの〝ツワモノ〟たちに対処しているのでしょう。以前、地域の保育士さんが保育実践研究として、年齢ごとに見られる子どもの姿とその援助のあり方をまとめてくださいました。その中からいくつかご紹介します。

  • 「自分の!」という気持ちを受け止め、その気持ちを認める言葉がけをする。時には自分を抑えたり、我慢ができるよう、保育士が一緒に遊んだり気分転換をさせたりして、気持ちを落ち着かせていく。
  • 依存と自立の間で揺れ動く気持ちを受け止め、子どもの感情を言葉に変え、気持ちの立て直しを待つ。

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例えば「これ、したかったね。でも、できなくてくやしいんだよね」というふうに、まずは子どもの気持ちを受け止めるのです。自己中心期の子は自分の思いを理解してもらえると落ち着きます。他人から「わかってもらえた」という思いをたくさん経験していると、他人の話を聞ける大人になります。また、時には、かんしゃくを見守って(その場から離れるなどして)、自分で怒りを鎮める練習をすることも大切です。

先生のまとめ


できないことに怒るのも、子どもの発達の順当な姿。
子どもの気持ちを受け止めた言葉がけをする、気持ちが落ち着くのを見守るという方法を試してみてください

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