3歳の男の子のママから「スーパーなどへ行くと、走り回ったり、勝手に商品を触ってしまったり…。そのたびに叱っているのですが、社会のルールを守れる子になるにはどうしたらいいのでしょう?」

2011年10月24日

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"しつけ"の前段階が大切
しっかり目を合わせて

幼児期は自己中心的思考段階なので、自分の興味や思いが先に立ってしまいがち。でも、人間は社会のルールを守って生活していく生き物ですから、しつけや教育が必要になります。この"しつけ"は、「~したらダメよ」と厳しく叱ることではないのです。

大切な"しつけの前段階"。この"しつけの前段階"は産まれた直後から始まっています。お腹から出てきてすぐに、赤ちゃんは人の目を見つめてきます。人間の子どもは人間の顔が大好き。赤ちゃんに見つめられると、目が離せなくなってしまいますよね。少し大きくなると、初めて出会ったことに対して「どうしたらいいのかな」というように、大好きな人を振り返って、目を合わせようとしてきます。こうしたときに、目を合わせてあげることが大切なのです。

安心感や信頼感を得れば
ルールを守れる子に

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子どもは、「ちゃんと見守ってくれている」という安心感や信頼感を得て、人の表情から「大丈夫なこと」「やってはダメなこと」を学びます。この過程は、乳幼児精神医学者のエムディという人が「ソーシャル・レファレンシング」と名付けています。大きな声で「やっちゃダメよ!」と注意されなくても、人の表情を見て、事の善し悪しを判断できる子になるのです。こうした行為を積み重ねて、その子の心の中に「良心」や「道徳心」が備わっていきます。ルールを守らなくても平気な人は、幼いときに、こうした目線や表情のやりとりが不十分だったのかもしれません。

3~4歳になっても同じです。子どもがふとしたときにママの顔を見る―その瞬間を大切にしてください。できる限り目を合わせてあげましょう。不安なとき、うれしいとき、認めてほしいとき…子どもは大好きな人を見つめてきます。その人の微笑む表情や険しい表情から状況を判断し、理解できるようになるのです。

ただし、目を合わせると叱られることが多い場合、子どもはあなたの目を見なくなるので、ご注意を!

先生のまとめ


子どもが振り返ったときに、目を合わせて見守ってあげることが大切。
表情のやりとりを積み重ねて、『良心』 や 『道徳心』 が備わります。

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