携帯電話や携帯ゲームの液晶画面を長時間見続けると目に影響はありますか?

宮内先生の回答
液晶画面を見るときは、30~40分に1回は遠くを見たりして、目の調節力を休めて。
明るさや見る距離も適度に保ちましょう。

液晶を見続ける現代人
目には危険がいっぱい

パソコン、携帯電話、携帯ゲームや液晶テレビなど、私たちが液晶画面を見続ける時間は長くなる一方です。長時間パソコンで仕事する大人たち、携帯電話にかかりっきりの若者たち、晴れた日も家にこもってゲームに没頭する子どもたちが世の中にはあふれています。

細かい映像を近くで見続ければ、ピントを合わせる、目の調節力を絶えず使っていることにもなり、どんなに良い目でも疲れて当然です。特に、最近流行のLED液晶画面からは紫外線に近い短い波長の青い光が発せられており、長時間眺め続けることで眼(網膜)への負担がより大きくなると言われます。これらが目のかすみや疲れ、ドライアイ、そして頭痛や肩こりなど眼精疲労の原因になります。

正しい見方で
デジタルライフを楽しもう

子どもの目は大人より透明で目と目の幅も狭く、見る機能が発達途上です。例えば同じ3D映像でも、子どもにとっては強い刺激となります。

大人は大人で、目の調節力が徐々に落ちてくるにもかかわらず、近くの細かい映像を見続けると眼精疲労になります。

液晶画面を見るときは、30~40分に1回は遠くを見たりして、目を休めましょう。周りや画面の明るさを適度に保ち、姿勢を正して画面との距離も近すぎないように注意しましょう。正しい見方を心がけて、大いにデジタルライフを楽しもうじゃないですか!

宮内 修 先生

宮内 修 先生

みやうち眼科 院長

金沢大学医学部卒業。千葉大学助手、ドイツベルリン自由大学留学、順天堂大学講師を経て2009年より現職。2012年より金沢市医師会理事。