子ども(7歳)が転倒して、前歯(永久歯)が折れました。 応急処置など、どう対応すればいいですか。

宮森先生の回答
「欠けた歯を牛乳や唾液で湿らせた状態にしてなるべく早めに歯科へ行きましょう。」

歯が折れる、欠ける程度には2つの「破折」があります

 歯が折れる(欠ける)程度として、表面のエナメル質や象牙質が欠ける「歯冠破折(しかんはせつ)」、歯根部分にまで傷が達している「歯根破折(しこんはせつ)」があります。歯冠破折で象牙質を傷つけた場合、冷たいものや温かいものを口に入れたときに、少ししみる程度ですが、歯根破折の場合はズキズキ虫歯のような痛みがあります。また外傷の状態には、歯の位置がずれる転位、歯が歯根に入り込む嵌入(かんにゅう)、歯がすっぽり抜ける完全脱臼、少しだけ抜け落ちる亜脱臼などがあります。いずれにしても応急処置としては、出血があればティッシュやガーゼで止血し、欠けた歯があれば牛乳や唾液で、湿らせた状態で歯科へ持ってきてください。歯科では先に挙げた外傷の程度や状態を診断し、元の状態に戻せるよう処置を行います。

欠けた歯を接着、CRで修復かぶせ物(差し歯)で治療

 治療は、CR(コンポジットレジン)やスーパーボンドという材料で修復したり、かぶせ物(差し歯)を使います。差し歯には、保険が適用される樹脂性のもので6千円程度、保険適用外の陶器性のもので10万円のものまであります。またもしも完全脱臼した場合、できるだけ早く適切な処置を受ければ、歯根膜という組織がより長く生きて、再び戻る可能性が期待できます。早めの来院をおすすめします。

宮森 和也 先生

和平歯科医院

朝日大学歯学部卒業、個人歯科勤務を経て、2008年に和平歯科医院を開業、2014年、医療法人設立、理事長に就任。日本歯科医師会会員。ITIメンバー。日本口腔インプラント学会会員、九州インプラント研究会会員。