子どもがアレルギー性鼻炎ですが、プールや海水浴は大丈夫ですか?

中泉先生の回答
過度に心配することはありませんが、プールの前後に鼻をかんだり、点鼻薬を使ったりして、鼻のケアをしましょう

鼻水や鼻づまりを防ぐため泳ぐときに注意したいこと

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プールや海水浴のシーズンを迎えます。不安な点は前もって医師に相談しておくとよいでしょう。

アレルギー性鼻炎の場合、鼻の粘膜が敏感になっているため、プールの水の刺激や消毒の塩素、微粒なゴミなどが、鼻水や鼻づまりといった症状を起こします。プールの前にしっかり鼻をかみ、泳ぐ前後に点鼻薬を使用したり、耳鼻科で吸入などの治療を受けたりすることで、わずかでも症状の悪化を防げます。上手に泳げないうちは鼻から水が入りやすいですが、上達するにつれて徐々にそれもなくなり、諸症状は軽減していくでしょう。また、海や川で泳ぐときは、水中に多くの細菌やアレルギー物質が存在するため、気象条件、水質などにも注意が必要です。

耳に水が入ったときは…?知って安心、症状別対処法

プールを通しての感染が多いアデノウイルス感染は「プール熱」ともいわれ、発熱や結膜充血などが起こります。水泳前後のシャワーやうがいなどが予防に効果的です。流水で目を洗い流すのは、逆に角膜を傷つける原因にもなるため、あまりおすすめできません。

耳に水が入ったとき、綿棒などで無理に出そうとするのは外耳道炎や鼓膜損傷の原因にもなります。ティッシュでこよりを作り、痛くない範囲で耳の中の水分を取りましょう。水が残っても、それが原因で中耳炎になることはありませんので、自然に蒸発するのを待ってもよいでしょう。このほか耳の詰まった感じがする理由に、鼻づまりから耳抜きが上手にできなくなったというケースが考えられます。また、耳垢がたまってそれがふやける場合もあります。違和感が改善しないときは、早めに受診してください。