転居する予定です。小児科医の選び方と受診のコツを教えてください
多賀先生の回答
小児科医との相性を自分で確認しましょう。受診時にはメモを持参し、より正確な診療を。パパにメモを渡すこともポイントです
先生との相性や雰囲気が小児科医選びの決め手に
車で20~30分以内の範囲で、小児科が2~3軒見つかると思います。風邪などの軽い病気の時に、その2~3軒を順番に受診してみてください。その上で、ママにとって話しやすい先生であること、受付や看護師の馴染みやすさを基準に選ぶと良いでしょう。特殊な病気でなければ、医療レベルに大きな違いはありません。しかし、質問しやすいかどうかは人間同士の“相性”で大きく違います。近所の方にお勧めの小児科医を教えてもらうのは結構ですが、“相性”を自分で確認することが大切です。
不安をそのまま放置せずメモを使って伝えましょう
病気が長引くと親は不安になり、医師に聞きたいことがたくさん出てきます。でも、いざ診察室で検査結果を聞き、「このお薬を飲んでおいてくださいね」と言われると、気がかりだったことを質問せずに出てきてしまいます。そんな時は、質問項目をメモして持参すると、忘れずにその場で聞けるので便利です。医師としても、看護師を介して伝言ゲームしながら質問を受けるより、正確にお答えできます。
お子さんと外来に来られるのはママやおばあちゃんが多いのですが、パパの時もあります。パパに症状を尋ねると、「おい、自分のことだから自分で答えろ!」とお子さんに質問を振る場合がよくあります。ママに「病院へ連れて行って」と言われただけなのでしょうね。病気を治療するには、問診(症状を聞く)、診察(状態の確認)、検査の3つが大きな柱です。どれが欠けても良い診療にはなりません。パパが病院へお子さんを連れて行く時には、どんな症状がいつからあったかをメモして渡して下さい。それによって診療の3つの柱がそろい、診断レベルが上がります。