子どもの歯科矯正にプレオルソをすすめられました。どのようなものでしょうか。

松本先生の回答
マウスピースを使って子どもの成長にあわせて矯正します。子どもにも家計にもやさしい治療方法です。

マウスピースを使って矯正 子どもの負担が小さい治療法

 プレオルソとは、マウスピース式の矯正装置のことです。シリコンでできているため、柔らかくて装着感も良く、痛みもないので子どもが嫌がらずに装着することができます。寝ているときに使うものなので、園や学校につけていく必要もなく、見た目も気になりません。装置にかかる費用も数万円程度のため、家計にもやさしい治療です。
 プレオルソは、成長期の骨の柔らかい時期に使うため、3歳から10歳までが適応期です。装着することによって歯の幅を広げたり、口周りの筋力を鍛えたりすることで、歯並びを矯正します。治療には数ヶ月~数年程度かかりますが、その後本格的な矯正治療が必要になるとしても、治療期間が短くなったり、歯を抜かなくてもよい場合があったりと、子どもの負担を軽減させることができます。

歯の矯正以外にも効果あり 「あいうべ体操」もあわせて

 また、この治療では、舌の筋力も鍛えられます。そのため、飲み込む力が強くなったり、正しい発音ができるようになったり、歯の矯正以外の効果も得られます。口呼吸から鼻呼吸への習慣づけやお口ぽかんの改善なども効果のひとつです。
 プレオルソ治療を始めるなら同時に「あ~」と口を大きく開けたり、「い~」と口を横に開けたりする「あいうべ体操」を行うと良いでしょう。口周りのストレッチとあわせることで、より効果があげられます。

松本 匠平 先生

匠歯科医院

愛知学院大学歯学部卒業後。金沢大学医学部附属病院、矢原歯科医院に勤務。平成27年に開業。