出産後、半年ほど経って生理がきたのですが、生理痛が出産前よりひどく、つらいです…
村田先生の回答
出産後の生理には授乳ホルモンや生活環境の変化によるストレスも影響。
痛みがひどい場合は鎮痛剤やピルを試して。
痛みがひどい場合は鎮痛剤やピルを試して。
生理痛がひどくなったら
鎮痛剤やピルを試してみて
出産後は、生理痛が軽くなる人が多いようですが、ひどくなる人もいるようです。軽くなる理由は、分娩を経験することで、子宮口が開き生理の血液を外に排出しやすくなることや骨盤の筋肉が緩くなることなどが考えられます。一方ひどくなる理由は、はっきりとわかっていません。
ひどくなった場合は鎮痛剤やピルを試してみるのがよいと思います。ピルを服用すると排卵が抑制されるため、月経の量が少なくなり、生理痛も軽減するわけです。ただし、ピルに含まれているホルモンが、微量ですが母乳中へ排出されるので、母乳を続けたい場合は、鎮痛剤で頑張るしかないかもしれませんね。
生理の回復期間には個人差
ホルモンやストレスも影響
妊娠中の約10カ月間、生理がなかったわけですから、アスリートがけがなどで長期休養した場合に、数カ月のリハビリが必要なのと同様、生理をおこす仕組み(視床下部、下垂体、卵巣の各機能)が元の状態に戻らなければ生理は来ません。この回復期間には個人差があり、約2~4カ月の人もいれば、1年くらいかかる人もいます。
母乳を出す授乳ホルモン(プロラクチン)も卵巣機能の回復に大きく影響していて、授乳を中止すれば、早く生理がくると言われています。赤ちゃんが生まれて生活環境が大きく変化したことによるストレスも影響します。子育てにはお母さんが健康で精神的に安定していることが大切です。心配であれば専門医を受診することをお勧めします。
村田 均 先生
愛レディースクリニック 院長
金沢大学医学部卒業、金沢医科大学麻酔科、金沢医科大学産婦人科を経て、国立高田病院産婦人科医長、新潟県妙高市にて医療法人社団愛クリニック開業を経て2005年から現職。