不活化ポリオワクチンの予防接種について教えてください

2012年10月24日

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吉田先生の回答
病気のリスクと比べれば、ワクチン接種は安全で効果的です。
接種年齢や回数を正しく理解し、きちんと実施しましょう

9月1日から不活化ワクチンの公費接種が開始されました

ポリオは乳幼児がかかることが多く、ウイルス感染により、まれに下肢に麻痺があらわれ、一生残ってしまうことのある病気です。そのウイルスに対し、免疫をつけるために予防接種があるのです。

これまでは、病原性を弱めた「生ワクチン」の経口(飲む)による集団接種でしたが、今年9月から病原性を無くした「不活化ワクチン」の注射による個別接種に切り替りました。多くの市町は、医療機関で公費による通年接種が可能です。生ワクチンは免疫を付ける力に優れている一方、まれにポリオにかかった時と同じ症状が出る恐れがあるため、安全性を考えた結果と言えるでしょう。

合計4回の接種が必要です

不活化ポリオワクチンは、初回接種3回、追加接種1回、合計4回の接種が必要です。初回接種は、生後3~12カ月までの間に3回(20日以上の間隔をおく)、追加接種は、初回接種3回目から(12~18カ月後が望ましいが)6カ月経てば受けられます。また、生ワクチンを1回接種されている方は、あと3回の不活化ワクチン接種が必要で、生ワクチンをすでに2回接種されていれば、不活化ワクチンは不要となります。

11月からは四種混合ワクチン(三種混合+不活化ポリオワクチン)の導入も予定されています。子どもの予防接種は種類も多いですが、病気になるリスクと比べれば、有効かつ必要だと理解できるのではないでしょうか。健康と安全性をきちんと考え、正しい認識と接種スケジュールの管理などを心がけてください。

吉田 均 先生

吉田 均 先生

よしだ小児科クリニック 院長

金沢大学卒業後、同大学で小児心臓病の超音波診断を研究。1982年シカゴ大学に留学。1991年より現職。現在「原発の危険から子供を守る北陸医師の会」世話人を務める。