子どもが受け口に見えます。自然に治るのでしょうか?
嶋先生の回答
早い時期からの受診が治療にとって非常に効果的になる場合もあります。
また長期管理も必要になりますので、一度ご相談ください
また長期管理も必要になりますので、一度ご相談ください
5歳前後からの
早い時期での受診を
受け口に見えるのは前歯のかみ合わせが反対になっている、いわゆる反対咬合(はんたいこうごう)の場合です。3歳児検診や就学時検診で指摘されることがあり、側貌(横顔)を見ると、上唇よりも下唇が突出していることなどから、わかります。
治療開始時期については、5歳前後からの早期治療が非常に効果的になることもあります。また、中高生くらいまでの長期的な管理が必要になる場合も少なくありません。ですので、早い時期から、矯正歯科を受診することをお薦めします。
矯正治療について
治療については、上あご、下あごの成長をコントロールする矯正装置で反対咬合を改善します。また、反対咬合は、オーラルポスチャー(※)に乱れが認められるため、
- 舌が下の歯を押す癖があるので、上の歯の内側に収まるようにする。
- 口が開いて舌が出ている場合があるので、唇は軽く閉じるようにする。
- 反対咬合改善後、下あごを出す癖があるので、奥歯でしっかりかめるようにする。
これら3つを整えることが必要です。
そのための具体的な方法としては、舌や唇の正しい使い方を覚えるために、筋機能療法(MFT)を行います。
※安静時のあごの位置や舌・唇が適切な状態にあること
嶋 浩人 先生
しま矯正歯科 院長
新潟大学歯学部卒業、金沢医科大矯正歯科学教室を経て、2004年から現職。矯正歯科専門医。