永久歯の数が少ないと言われました。どうしたらよいでしょうか?

2013年8月20日

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嶋先生の回答
先欠歯は統計的に見ても1クラスに数人は存在することになります。
先欠歯(特に多数歯欠損の場合)は矯正治療の必要性も上がるため、一度ご相談ください。

意外に多い永久歯の先天欠如

「先天欠如歯」とは生まれつき歯の数が足りない(親知らずを除く)場合のことを言います。乳歯の先天欠如は特に問題はありませんが、永久歯の先天欠如歯(以下、先欠歯)は、治療が必要になる場合があります。先欠歯は統計的に全体の1割程の頻度でみられ、1学級に数人いることになります。出現部位は前歯から2番目の側切歯と5番目の第2小臼歯に多くみられます。また2、3本から5本以上にわたり欠損する場合もあります。
先欠歯があると、正常なかみ合わせができなかったり、前歯の近くに欠損があると、外見的にも満足のいかない歯並びになることがあります。先欠歯の数が増えれば、それらの傾向が増し、治療の必要性も上がります。

先欠歯が6本以上からは
矯正治療が保険適用に

先欠歯の治療には、できるだけ長く乳歯を保存するか、欠如したすき間を矯正で閉じる、インプラントの植立やブリッジの装着などの選択が挙げられます。先欠歯数が増すにつれ、これらの選択の組み合わせでの治療が必要になります。加えて成長期であるため、さらにあごの発育を考慮した総合的な診断が大切になります。
最近の調査(平成21年度)によると、200人に1人は6本以上の永久歯の欠損があると推測されており、多数歯欠損は少なくありません。また平成24年度から先欠歯が6本以上を伴う場合の矯正治療は、保険で行えるようになりました。先欠歯の存在がわかった時点で一度、矯正医にご相談することをおすすめします。

嶋 浩人 先生

嶋 浩人 先生

しま矯正歯科 院長

新潟大学歯学部卒業、金沢医科大矯正歯科学教室を経て、2004年から現職。矯正歯科専門医。