B型肝炎とはどのような病気ですか?またB型肝炎ワクチンの予防接種について教えてください

2013年10月31日

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坂本先生の回答
B型肝炎の予防接種は、世界では一般的です。将来のリスクや、それを防ぐことを考えても早めに受けておくとよいでしょう。

誰でもかかる可能性があり
ワクチンで防げる病気

B型肝炎ウイルスは、肝炎の原因となるウイルスで、知らない間に感染し自然に治癒することもありますが、大人の場合は急性肝炎になることや、時に重篤な劇症肝炎を起こし、死に至る場合があります。また、免疫機能が未熟な3歳未満の乳幼児が感染すると「キャリア」と呼ばれる、体内にウイルスを保有した状態になりやすく、その数が増え活動をはじめると、慢性肝炎→肝硬変→肝臓がんへと進行する危険性があります。
ウイルスは血液や体液からの感染が主ですが、過去に他県では保育園での集団感染の報告がありました。そしてB型肝炎は、ワクチンで防げる病気でもあるのです。B型肝炎ワクチンは、現在は任意接種で、生後すぐから受けられます。ただし、母親が妊娠中に検査を行ってB型肝炎キャリアであることがわかった場合は、健康保険が適用されます。

同時接種も可能
とても安全なワクチン

B型肝炎ワクチンは、世界的にはとても一般的で安全とされており、他のワクチンとの同時接種も可能です。赤ちゃんは予防接種の種類も多く、スケジュール管理の面では、生後2カ月からの肺炎球菌やロタウイルスワクチンとの同時接種がおすすめです。生後2カ月、3カ月、9カ月での接種が標準で、回数は計3回必要です。小児科や内科で事前に連絡をすれば、どこでも接種できるでしょう。乳幼児期の病気だけを考えるとあまり知られていませんが、肝臓がんの確率が高くなる将来のリスクを防ぐことでも、B型肝炎の予防接種は受けておくとよいでしょう。

坂本 茂夫 先生

坂本 茂夫 先生

さかもと内科クリニック 院長

金沢大学医学部卒業後、城北病院、国立がんセンター東病院勤務を経て2012年より現職。日本内科学会認定医。