歯並びの治療は様子を見たほうがいいと言われたのですが本当ですか?
嶋先生の回答
矯正治療が必要と判断された後は、観察または早期治療になるでしょう。いずれの場合でも、詳しく説明を受けられることをおすすめします。
個人に合わせて
最適な時期に効率的な治療を
矯正医は、小児から成人に至るまでの長期にわたり、ひとりひとりに合わせた管理を行っています。ですので、定期検診で将来問題が起きると判断しても、 成長を考慮し、個人に応じて「最適な時期」に「効率的な治療」を開始することをおすすめしています。つまり治療をせずに、子どもの成長や発達の経過を見るだけの「観察期間」もあるのです。もちろん同じように、矯正医のきちんとした判断で、「早期治療」をおすすめする場合もあります。
早期治療とは、後に大きな問題に発展しないよう予防をする、またはあごの成長が止まってからでは、うまく治療ができないことがないようにするための治療です。そして早期治療は、次のことにも効果的です。
- あごの成長を誘導する。
- 出っ張っている前歯を改善する。
- 指しゃぶりをなくす。
- 顔貌の改善をする。
- 永久歯が正しい位置にはえるよう誘導する。
以上をふまえ、きちんと説明を受けられる矯正歯科を受診してみてはいかがでしょう。
嶋 浩人 先生
しま矯正歯科 院長
新潟大学歯学部卒業、金沢医科大矯正歯科学教室を経て、2004年から現職。矯正歯科専門医。