2歳の男の子。テレビに近づいて見ます。 目が悪いのかと心配です
視力の発達には時間制限があります。
3歳児検診は必ず受けましょう
テレビに近づくのは自然なこと
テレビは光ったり、音が出たりとまだ2歳のお子さんにとっては興味が尽きない対象です。近づいて見ているだけなら、それほど心配はいらないでしょう。
気をつけなければいけないのは、テレビや絵本などを見る姿勢です。顔をつけるくらい間近で見ていたり、常に横目で見ていたり、あごをずっと引いて見ていたり、頭をずっと傾けて見ていたり、また、目を細めていたりしていたら要注意です。遠視や斜視などの疑いもあるので、すぐに眼科で見てもらいましょう。
就学後になっても夜尿が頻繁な場合、一度、医療機関で相談されることをお勧めします。特に、小学校3~4年生で毎日夜尿がある、日中もおもらしがある場合は、早く受診したほうが良いでしょう。
治療は、まず生活習慣の見直し、①夜中に起こさない②夕方からの水分は少なめにする③規則正しい生活リズムの確立④冬場の寒さ対策などをおこない様子を見ます。
3歳児検診は大切。適切な検査を受けて
まだ幼いお子さんだと、実際に目が悪くても親が気づかない場合があります。そのためにも3歳児検診はとても大切です。受け答えも含め、ちゃんとした検査ができるように事前に練習をして受けましょう。
視力は成長過程で少しずつ伸びていき、2歳だとまだまだ成長段階。ただし、視力の発達は8歳ごろまでという時間制限があります。子どものときに伸びなかった視力は大人になってからは治せません。何かおかしいなと感じたときは、早期治療が大切です。
昔に比べて子どもが外で遊ぶ機会も減り、テレビやゲームの時間が多くなっているので、視力の悪いお子さんが増えているのも事実です。長時間続けてゲームなどをしないように、きちんと時間を決めてすることが近視の予防策になります。
室谷 英治 先生
かほく眼科 院長
金沢大学 医学部医学科卒業。金沢大学附属病院眼科勤務を経て、2013年より医療法人社団くろしお会かほく眼科院長。