子どもの歯の矯正が初めてなので不安です。 始めるタイミングや治療期間はいつが良いですか?
嶋先生の回答
矯正治療の内容や開始時期はお子様の症状によって様々。
咬み合わせの原因とともに本人にあった治療法を見つけて治療計画を立てましょう
咬み合わせの原因とともに本人にあった治療法を見つけて治療計画を立てましょう
気になり始めたら矯正歯科診察を受けてみて
治療を始めるには、いつからという明確な時期はありませんが、5歳から7歳にかけてはアゴの成長や筋肉の“ポテンシャル”が高く、それらを利用したり変化させることができます。しかし成人に近づくにつれ、その成長を利用できなくなり、治療の選択肢が減ることは確かです。
治療の期間は子どもの場合、成長過程をみながら行い、治療は二段階に分かれることが多いでしょう。また、11歳以降は一括で治療を行うことになり、期間は2~3年、その後は保定の定期観察となります。
治療方法は症状や歯並びの状態によって変わる
治療法については歯の大きさやアゴのかたち(大きさ)によって、歯を抜く場合やそうでない場合があり様々です。歯並びの状態や本人、ご家族の希望を把握してから治療計画を立てることが大事です。また、装置が気になるようでしたら、透明で薄いマウスピースタイプやワイヤーを歯の裏側に付ける措置などいろいろな対策があります。
不都合がある咬み合わせは、原因がわかっていれば、治療と同時に予防もできます。できるだけ早く原因を除去し、年少の時期から良い咬み合わせができるよう、成長に合わせたアドバイスや治療が行われることが理想です。不安があるのは当然です。治療に関する情報やリスクについて、複数の専門医に意見を聞くことは、納得して治療法を選ぶためにも大切です。セカンドオピニオンのことなど、気軽に何でもご相談ください。
嶋 浩人 先生
医療法人社団 しま矯正歯科 院長
新潟大学歯学部卒業、金沢医科大矯正歯科学教室を経て、2004年から現職。矯正歯科専門医。