子どもでも膀胱炎になるのでしょうか また、どんな処置が必要でしょうか

2016年10月25日

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前川先生の回答
細菌感染による単純な急性細菌性膀胱炎の場合と基礎疾患が原因の場合があるので
子どもの様子がおかしいと思ったらまずは小児科を受診しましょう

膀胱炎の原因は膀胱の細菌感染によるもの

一般的に膀胱炎といわれるのは、大腸菌やブドウ球菌などの細菌感染によって発病する「急性細菌性膀胱炎」です。
主な症状は頻尿、排尿時痛、尿意をもよおすと我慢できなくなる尿意切迫感などです。細菌感染が膀胱にとどまらず腎臓にまで及ぶと、高熱をともなう「急性腎盂腎炎」となり早期の抗菌薬治療が必要です。
したがって、膀胱に細菌が感染すれば幼少児も膀胱炎になります。身体の構造上男性より女児・女性が、また、高齢になるほど膀胱炎になりやすく、排尿を我慢することは膀胱炎を誘発します。よく似た病気に、昼間や目が覚めているときだけ頻尿や尿意切迫感を訴えて、眠るとおさまる「神経性頻尿」「過活動膀胱」がありますが、尿を検査して炎症や細菌があれば前出の急性膀胱炎と診断されます。

一過性の物なら様子を見て繰り返すようなら診察を

幼少児は時に遊びに夢中になって尿失禁したり、お母さんの注意を引くために痛みを訴えることがありますが、一過性で症状が続かなければ様子を見てよろしいでしょう。膀胱炎や腎盂腎炎を繰り返すようなら、原因となる「水腎症」「膀胱尿管逆流症」「神経因性膀胱」など基礎疾患が無いか、泌尿器科専門医の診察をおすすめします。
最後に、急性膀胱炎の治療に必要な抗菌薬は医師の処方箋がないと薬局では販売できないので、必ず近くの小児科医の診察を受けましょう。

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前川 正知 先生

医療法人社団 中央会 金沢有松病院

金沢大学医学部卒業後、金沢大学病院、富山県立中央病院などを経て、2006年4月1日、金沢有松病院院長に就任。日本腎臓学会専門医。日本内科学会認定医。