マッサージ以外で、乳腺が詰まりにくく 母乳が出やすくなる方法はありますか?

日高先生の回答
食事や休息をしっかりとり、心と体を健やかにすることが第一。
たくさん吸わせることで、母乳は出やすくなります

十分な食事や水分補給、睡眠やタンポポ茶などもおすすめ

赤ちゃんと一緒の生活は、授乳やオムツ替え、その間に家事をして…と、忙しい毎日ですよね。赤ちゃんを優先するあまり、ご自分のことを後回しにしていませんか?よい母乳を出し、乳腺炎などのトラブルを防ぐためには、食事や水分をしっかりとること、体を冷やさないこと、十分な睡眠をとり体を休めることも大切です。
温かいタンポポ茶やママ用ハーブティーは、体をリラックスさせ、水分もしっかりとれるのでおすすめです。食事はバランスよく、甘いもの脂っこいものは摂りすぎないようにしましょう。

抱く方向を変えて授乳を添い乳などで楽をして

また、飲ませ方の工夫も必要です。母乳は赤ちゃんが乳頭を吸う刺激により分泌されます。母乳を出やすくするにはたくさん吸ってもらうことが大切です。また、いつも同じ姿勢で授乳すると、吸われにくい部分に母乳がたまって乳腺炎になりやすくなります。どの乳腺からも均等に吸ってもらえるように、時々赤ちゃんを抱く方向を変えて授乳しましょう。
赤ちゃんのお世話は24時間営業ですが、赤ちゃんのお昼寝や夜寝るときはお母さんも一緒に休める時間です。夜間の授乳も添い乳すれば楽ですね。
とにかくママはゆっくり休むこと。ママの心と体が健やかであることが、赤ちゃんの元気につながります。また、子育てや母乳などの心配事があれば一人で悩まずに、小児科、産院・助産院、子育て支援センターなどに相談しましょう。

日高 奈津子 先生

あおばウィメンズクリニック

金沢医科大学医学部卒業後、 金沢医科大学病院産科婦人科、関連病院勤務などを経て2015年、あおばウィメンズクリニック開設。2児の母。