4歳の娘に口内炎ができたようで痛がります。どうしたらよいでしょうか
子どもにできやすい口内炎多くの場合は原因わからず
小児は大人よりもだ液の分泌が弱く、口の粘膜も弱いため、口内炎ができやすくなっています。また痛みのため、食事が取れなくなることもあります。
原因はさまざまで、食物アレルギーや遺伝、薬、外傷(頬の咬傷、歯磨きによる粘膜の傷)、感染(ヘルペスウイルスの初感染であるヘルペス性歯肉口内炎、手足口病、ヘルパンギーナ)などによって発症するものがあります。しかし、多くの場合は原因が分からず、風邪をひいているときなど、体が弱っているときにできやすいといわれています。
痛みで食べられないときは子どもがほしがるものを
治療に関しては、残念ながら特効薬はありません。ただほとんどの場合、1~2週間で自然に良くなっていきます。治療によく用いられるのはステロイド入りの軟膏、貼り薬、噴霧剤です。ただし、ウイルス性のものには使えません。トローチや口腔内の消毒、麻酔剤による痛みの軽減などのほか、口腔外科ではレーザーによる治療もあるようです。飲み薬として、ビタミン剤、鎮痛剤、抗ウイルス剤が処方されることもあります。
家庭では、食べ物に配慮した看護が大切になります。痛みで食べられないときは、普段の食事はやめて本人のほしがるものを食べさせてください。一般的に、水分が多くてつるんと入るもの(プリン、ゼリー、アイスクリームなど)がおすすめです。塩分や酸味が強いもの、熱いものは避けましょう。刺激の少ない食品として、牛乳、おかゆ、豆腐、うどん、バナナ、桃の缶詰など軟らかくて噛む必要のないものが挙げられます。
また固形物はダメでも、水分が十分取れていれば構いません。「発熱や嘔吐を伴う」「水分が取れない」「口内炎が複数できている」ときには小児科を、外傷や歯に異常があるという場合には歯科を受診することをおすすめします。
口の中を清潔に保ち、バランスのよい食事を取らせ、規則正しい生活をさせましょう。それが予防につながります。