骨を丈夫にするために紫外線が必要だと聞きました。子どもに浴びさせたほうがいいのでしょうか?

川原先生の回答
丈夫な骨を作るビタミンDは紫外線の量だけに左右されるものではないので、心配する必要はありません

体に必要なビタミンDは紫外線から作られる?

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紫外線に関する情報は、環境省ホームページ
でも詳しく知ることができます。

約20年前までは、子どもは小麦色に日焼けする方が健康的だと考えられていました。その後、日焼けしすぎてしまうと、大人になってから顔や手に茶色のしみができたり、ときに皮膚がんができたりすることが分かり、1998年には母子手帳から日光浴の勧めが削除されています。最近では、過度の日焼けを避けるよう指導もされています。

一方、子どもの成長段階で丈夫な骨ができるためには、カルシウムの吸収を促進するビタミンDが必要であり、そのビタミンDは食べ物から取り入れるだけでなく、皮膚に紫外線を浴びることにより作られます。ビタミンDが欠乏すると、子どもの場合は頭がい骨が薄くなり、背骨が曲がるなどの症状が出る「くる病」と呼ばれる病気になります。しかし、体に必要なビタミンDを作るためにはどれくらいの紫外線が必要かは、あまり知られていません。

ときどき外出すれば十分な紫外線を吸収

実際には、日光を顔だけであれば週に約2時間、顔と手の両方であれば週に約30分間浴びれば、十分な量のビタミンDが作られます。ビタミンDを作る紫外線は、中波長紫外線(紫外線B波)と呼ばれるもので、ガラス越しの日光に含まれません。ですから、日中ときどき外に出るだけでビタミンDを作るために必要な紫外線を浴びていることになります。したがって、極端な偏食と毎日まったく日光を浴びないという生活をしない限りは、ビタミンDの欠乏について心配する必要はないでしょう。