5歳の子どもです。髄膜炎予防のワクチンは接種しておいた方が良いですか?

谷内先生の回答
子どもはいつ病気にかかるか分かりません。
かかってからでは遅いので、予防接種は時期がきたらすぐ受けることが大切です。

決められた年齢で接種することが大切

予防接種のスケジュール

VPD(ワクチンで防げる病気)のホームページで予防接種のスケジュールが確認できます。

ヒブワクチンと小児用肺炎球菌ワクチンは一時的に接種が見合わされていましたが、厚生労働省が「接種の安全性に懸念はない」として、再開されました。しかし、必要性や接種時期の理解が十分でないために広く普及していないようです。

どのワクチンも接種年齢が決まっていて、ヒブワクチンは生後2カ月から5歳未満、小児用肺炎球菌ワクチンは生後2カ月から9歳以下です。どちらも無料なのは生後2カ月から5歳未満までで、肺炎球菌ワクチンを5歳以上9歳以下で接種する場合、自費になります。 病気になる前に接種しなくては意味がありませんから、決められた接種開始年齢に達したら、できるだけ早く接種することが大切です。

母子手帳などを確認し
接種スケジュールを立てて

接種の当日に発熱や著しい症状がなければ接種できます (軽い鼻かぜ程度ならOK)。複数のワクチンを同時接種することも可能です。もし、接種前に何らかの病気になっている場合は、まず主治医に接種できるかどうか確認をしてください。流行している疾患、またはより重症化しやすい疾患のワクチンを優先して接種することも必要です。接種スケジュールは母子手帳や予防接種の手引きで確認し、わからないことがあればかかりつけ医に相談すると良いでしょう。この冬には胃腸炎を起こすロタウイルスに対するワクチン(ロタリックス内用液)も発売予定といわれていますので、ますますスケジュールを立てることが大切になってきます。