園の先生に子どものことで注意されるのが憂鬱です

  3歳の娘です。通っている保育園は、子どもを育てる環境としてこの園は最高だと思いますし、子どもも喜んで登園しています。ただ友達と仲良くできない、食事の好き嫌いが多い、お片付けができないなどなど、お迎えに行く度、先生に「お母さんしっかり!」と言われるので、園に行くのが憂鬱です。

保育者と保護者は「子育て協働者」連絡帳や上司の先生に相談するなどして、自分の気持ちを上手に伝えましょう。

環境が最高と思える園に出会えたことは幸せ

我が子にとって最高と思える保育園に通園されているとのこと。よかったですね!保育園・幼稚園にはいろいろな保育方針や保育内容の園がありますので、〝最高〞と思える園に出会えたことはとても幸せなことです。子どもさんが喜んで登園している姿がそのことを証明してくれていますね。
ただひとつだけ、先生のお母さんへの声掛けが残念…。保育園の役割のひとつに、「保護者に対する子育て支援」が掲げられています。子どもは家庭だけで、園だけで育っていくわけではありません。家庭と園が一緒になって子どもを育てていきます。家庭(親)が安心して子育てできる状態は子どもにとっても安心で幸せなこと。子どもの最善の利益のために、保育者は家庭支援についても一〝生〞懸命勉強しています。

一所懸命な先生へ辛い気持ちを上手に伝えて

きっとこの先生も悪気はないんでしょうね。目の前にいる子どもの成長を一番に考えていらっしゃる先生なのではないかと予想します。その一〝所〞懸命さが、お母さんの声掛けに表れている―。でも、親としては我が子のマイナス評価を聞かされて辛くならない訳がありません。「頑張って!」と言われてもねぇ、辛い気持ちで頑張れません・・・。人は勇気づけされて前向きに取り組む意欲が湧いてきます。担任の先生がこの点に気づけば、保育者としてさらに魅力UPされることでしょう。
保育者と保護者は「子育て協働者」なのですから、今、お母さんが辛く思われていることを子育てパートナーの先生に気づいてもらわないとね。
そのためには、何ができそうですか?私だったら、①連絡帳に自分の思いを書く(実際、私は連絡帳に子育てうまくいかないという自分のグチいっぱい書いていました・・・)、②園長や主任先生に相談する、などでしょうか。その際、書き方、言い方大事ですよ。保育者だって人間。辛くなったらいい保育をしようという意欲が湧いてきません。先生が辛くならずに気づいてくれる言葉を選ばなくてはなりません。
こうやって、保育者と保護者が良いパートナーシップを築いていくことによって、子どもは健やかに育っていくのです。本当に子どもは周りの大人を育ててくれるものですね。

今回の回答者

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米川 祥子さん

金城大学短期大学部幼児教育学科の准教授。ママから寄せられた36の相談をまとめた書籍「米川センセイの子育て相談『ママのミカタ こどものミカタ』」も好評発売中。