朝なかなか 起きてくれない
難しい問題です原因や対策を一緒に考えて
お母さんの心の重荷をおろしてみませんか
幼児期とは違う環境の中 お母さんのストレスも心配
相談を寄せてくださった、お母さんへ。「睡眠」と聞いて、医療従事者でもないものがどこまで答えられるのだろうと思い悩んでいました。私が答えられるのは、お母さんの思いを聞いて差し上げることです。娘さんは小学生とのこと。比較的、自分の時間に合わせられる幼児期とは、環境がずいぶん違います。「毎日お子さんを起こして、着替えさせて、学校に送り出す」。この毎日の繰り返しに、お母さんのストレスはいかばかりかと思います。もし仕事をされているなら、時間との戦いの中で、なお叫びたいだろうなと思います。
睡眠では解決できないストレスかも 一度、じっくりお話ししませんか
さて、いつごろから、お子さんは朝起きることができなくなったのでしょう?
お母さんの中の不安感が大きくなったのでしょうね。でも、お子さんのこと考えた時に思ったのは、22時には就寝しているとのこと。生活習慣をきちんとされているご家庭だと思いました。その中で睡眠時間が足りているのに起きられないとしたら学校で、「睡眠では解決できないストレス」があるのかもしれませんね。もしそうなら、お子さんの心の声に耳を傾けてあげてください。何かのSOSかもしれませんよね。
また寝付きは良いですか?就寝前までゲームなどをしていませんか?頭が興奮状態のままで寝てしまって浅い眠りが続くと、リラックスした深い眠りが朝方になってしまい、時間に起きられませんよね。
「早く起きなさい」「学校に遅れてしまいますよ」「いつまで寝てるの」…これらの言葉は多くのお母さんが、朝の仕事のように言っているのが聞こえてくるような気がしませんか。お母さんの今の大きな心の重荷を少しおろしてみてはいかがでしょう。
冒頭にも申し上げた通り、「睡眠」自体は医学に関する分野でもありますし、それぞれの家庭環境や学校生活のことなど原因や対策は、簡単に申し上げることができません。一度直接お会いしてお話してみませんか。
下川 紀美子さん
音とリズム遊び「てけてけプー」代表。城北児童会館などで定期的に活動するほか、金沢駅こどもらんどの運営を金沢市から委託されて行っている。家庭訪問型支援「ホームスタート」にも取り組む。