私の子育て支援 vol.11(p26)

2016年12月25日

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決して無理しない楽しい自然育児

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震災を機に、関東から避難してきた家族との交流キャンプ「養生学校」を開催。“ゆるく” おしゃべりを楽しみながら、大切なことは何かを話している。

育児中の孤独を救う
コミュニティーの場を目指して

 愛知県出身の永森さんは、結婚を機に京都に移り、9年前に金沢へ移住してきました。永森さんが自然育児に興味を持ったのは、京都で長女を妊娠した時に通っていた助産院の影響。人間が持っている本来の力を生かす出産・育児法を勉強し、衝撃を受けました。
 「金沢に来た頃は友達もできず、孤独でした。そんな時、友人がうつ症状で苦しんでいる姿を見て、コミュニティー活動の必要性を感じたんです」。
 育児でストレスを抱えているママたちが集まり、自然育児のお話やワークを通じて悩みを共有し、受け入れる場になればという想いで『そらまめくらぶ』を立ち上げ、ドキュメンタリー映画の上映会や講師を招いての講演会、ワークショップなど様々な活動を企画し、交流を図りました。
 永森さんにとって大きな転機となったのは、東日本大震災で福島近郊から避難してきた人たちとの出逢いでした。福島の原発事故に伴う放射汚染などの勉強会や講演会、またその家族が集まっての交流キャンプ「養生学校」を通じて、
大人が子どもを守る意識がより強まったと言います。

母親の健康が一番大切
いいとこ取りの自然育児

 「自然育児というと、こうでなければ…と、頑なな印象があるかもしれませんが、私たちの活動はもっとゆるく、自然育児に興味がある方もない方も大歓迎です。熱心なあまりにお母さんが疲れたり、体を壊しては子どもにいい影響がありません。自分でできる範囲で、自然育児のいいところを取り入れるくらいがちょうどいいのです。目の前にいる子どもをちゃんと見て、今しかない子どもとの時間を楽しむことが大切だと思っています」。
 現在の主な活動は、不定期に開催される手作り品のバザー「そらまめ市場」。また、アレルギーっ子を持つママたちの交流グループ「るみえ〜る」にもメンバーとして参加し、アレルギー対応のバースデーケーキの商品開発にも取り組んでいます。

結局は人が大好き
人と関わりながら生きていく

 何事に対しても「面白そう、楽しそうと」思ってしまう性格の永森さんは、シェアハウスや留学生の受け入れにも興味があり、1年前に学生寮だった物件を購入。今は5年後の実現に向けて計画中です。現在はその一部を、子どもたちが放課後に集まって楽しく宿題ができる「しゅくだいべや」にして開放しています。永森さんの何事も決めつけない良い意味での適当さが、どんどん新しいことを実現していきます。

自然育児の会「そらまめくらぶ」

無理をせず、ふりまわされず、自然に心地よく、楽しく育児をしていきたいお母さんたちの会。自然育児を中心に、転勤族や東日本大震災で石川県に来られた方も参加して、講演会やワークショップ、手作り品のバザー「そらまめ市場」など、様々な活動を通じて交流を深めている。
●お問い合わせ●090-1820-5139
●soramameclub11@gmail.com

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自然育児の会 そらまめくらぶ代表
しゅくだいべや「SHARE HOUSE 円(ゑん)」主宰

永森 いとさん

2008年に石川県に移転し、子育てコミュニティーの会「虹の輪ひろば」を発足。子どもが通っていた川上幼稚園を拠点に「そらまめくらぶ」として本格的に活動。放射能の勉強会やその家族との交流イベント「養生学校」の開催、また自然育児を主体とした様々な活動が行われいる。現在は自宅を開放した「しゅくだいべや」を主催。座右の銘は「師匠はクラゲ」。