私の子育て支援 vol.9(p28)

2016年8月25日

一人じゃないよと伝えたい


ぽこあぽこの活動で、人気のパラバルーン。読み聞かせとハンドベルから始まった活動は広がりをみせ、最近はパパの姿も多く見られるようになりました。

気軽に集える会を開きたい
図書館職員に相談、実現へ

角田さんは、広島県出身の元幼稚園教諭。広島から見ず知らずの金沢に嫁ぎ、「ぽこあぽこ」を立ち上げる前は、寂しさと不安を抱えながら子育てをしていたそうです。
「当時はよく頭の中で、母親同士が気軽に集まることのできる会を開きたいと空想していました。会の内容は、絵本の読み聞かせとハンドベル。みんなで一緒に曲を奏でたら、子育てに悩んでいるのは自分一人だけじゃないと感じられるかな、などと想像していました」。
そんな角田さんに転機が訪れたのは2012年。金沢海みらい図書館でボランティアの養成に携わる職員の方に、考えていたことを相談したのがきっかけです。定期的にイベントを開催できるボランティア団体の募集をしていることを教えてもらい、応募したところ企画が通り、夢が実現しました。

お母さんが笑顔だと
子どももうれしくなる

初回の参加者は約10人だった「ぽこあぽこ」ですが、今では開催回数が50回を超え、多い時で親子約60組、計150人以上を動員するほどの人気のイベントに成長しました。
参加者のアンケートを見ると「子どもが喜んでいたのでよかった」という声も多いけれど、まずはお母さん自身に楽しんでほしいという角田さん。
「お母さんが笑顔だと、子どもはとてもうれしくなり、家庭もぱっと明るくなります。元気のないお母さんや、一人でがんばっているお母さんに寄り添うことのできる、居心地の良い空間を作りたいですね」。

仲間が増え、参加者が増え、
少しずつ広がる支援の輪

「ぽこあぽこ」は現在、角田さんを中心に約10人のメンバーで活動をしていています。この4年間で、独身だった男性メンバーが結婚してパパになったことや、もとは参加者だった女性が子どもの成長を機に運営側に入ったことなど、うれしい変化もありました。
角田さんの次の目標は、より安定した運営のために、組織をNPO法人化すること。一方で、母親支援の原点に立ち返り、母親同士が本音で話せる小さな集まりの場を新たに作りたいとも考えています。
「『ぽこあぽこ』は音楽用語で『少しずつ』という意味。少しずつ前に進み、少しずつ人と繋がって、より多くのお母さんたちに『一人じゃないよ』と伝えていけたらいいな、と思います」。

poco a poco

金沢海みらい図書館で月に一回、リズムとえほんの会「ぽこあぽこ」を開催しているボランティアグループ。講演会や子育てサロンなど多彩なイベントも開催し、孤立しがちな子育て中の母親の支援に務めている。
●お問い合わせ●090-1820-5139
http://pocoapoco515.blog.fc2.com/

角田 主枝さん

poco a poco代表

角田 主枝さん

広島県出身。広島で幼稚園教諭として活躍後、結婚を機に石川へ転居。見ず知らずの土地で子育てをした経験から、母親たちが笑顔になれる場を作りたいと考え、2012年、金沢海みらい図書館にてリズムとえほんの会「ぽこあぽこ」を開催。毎月一度の「ぽこあぽこ」をベースに、活動の輪を広げている。