私の子育て支援 vol.5(p35)

2015年12月25日

誰もが楽しく暮らせる地域づくりを


ママを対象にした月に1回のカフェを終え、ミーティングを兼ねた反省会。行政との連携についても話し合います。

初めての土地での子育て
支えは気の合うママ友

 香川県出身の山上さんが輪島に移り住んだのは今から19年前。長女が2歳前、次女の妊娠6カ月のときでした。
 「当時は、支援センターなどもなく、知り合いもいなくて、どうやって子育てしようかと途方に暮れていました。そんなとき前の児童センターで、子育て中のお母さんたちが集まっているという情報を聞き、出かけて行ったんです」。そこで気の合うママ友と出会いました。

ダメダメ母さんも
みんなで子育て

 できるだけ早く自分に合った子育て環境を見つけること、1人きりで子育てをするのは無理だと山上さんは言います。
 実母には「あんなに子どもが苦手だったのに…」と言われるそうですが、苦手だからと人に任せるのではなく、試しながら、子どもとケンカもしながら、周囲も巻き込んで、みんなで子育てをしてきたそうです。
 「娘たちは、私のことを『ダメダメ母さんやけど、ま、いっか!他にこんな人おらんし』と言ってくれます。こう言ってくれる娘に感謝しています。
 子育ての悩みって、他の人が解決してあげることはできないけれど、先輩ママがたくさんいるところに行くと、『こんなときはこうやったよ!』『こんな風にしていたよ!』と、自分もやってみようと思えるヒントをもらえるんですよね。私にも上手に接してくれる先輩や友人がいたので、ここまで子育てをして来られました。それをまた次の世代につなげていかないともったいないですよね」。

関係団体との連携を密に
居心地の良い地域づくり

 『みらい子育てネット輪島(通称)』では子育て真っ最中の若いママから、山上さんのように子育てが一段落した人まで、幅広い世代が活動しています。
 「能登の里山が見直されて、移住者も増えています。そんな人たちにも子育てしやすいと感じてもらえる地域にしないと」。
 活動拠点の輪島市子育て支援センター・児童センターは、山上さんたちの先輩が尽力し、官民一体となって作られた施設です。「屋根のある公園」のイメージで、設備も事業もママと子どもたちが使いやすいよう工夫が凝らされています。輪島市の子育て支援事業は、市民との協働が進んでいると山上さんは胸を張ります。
 「一人の力は小さくても、お互いに認め合いつながると、思いもよらない大きなことができて面白いんです。
 子育て支援では、誰もが気軽に来られる場所づくりが大切だと感じています。誰も切り捨てられることのない地域にしていきたいですし、輪島を大好きな子どもたちを育てたいですね」。

みらい子育てネット輪島

輪島市内で活動する5つの子育て支援クラブ「太陽の子」「どんぐり」「すくすく」「三井みらい」「もこもこ」が参加。会員はあわせて約180人。月に1回輪島市子育て支援センターで開催されるカフェ「ほっとサロンみらい」を運営、年に1度の「おしごとたいけん」を共催。

山上 幸美さん

山上 幸美さん

みらい子育てネット石川県地域活動連絡協議会輪島市理事。
子育て支援クラブ「すくすく」スタッフ。香川県出身。
輪島市出身の夫が地元に戻ることになり、一緒に輪島市へ。21歳、19歳、15歳の3姉妹のママ。